「未来の携帯電話」の割には足りないもの
スマートフォンは個人のパーソナルな端末、暇つぶしの道具などとしては十分にモダンさを感じさせてくれる携帯電話になってきたけれども、未だにOSとして標準的に扱っている主なコミュニケーション機能としては、電話とSMS、それとメールくらいなのが現状だったりする。
だが、2011年現在、個人のコミュニケーションの手段は電話やメールに加えて、facebookやTwitterなどのメッセージング機能が存在感を増している。その割には、今のところ、AndroidもiOSもそこら辺の新手のソーシャルメッセージングをOSの標準機能として取り扱えていない。
理由として一番考えられるのは、Appleは勿論のこと、Googleも自前でソーシャルストリームになるメッセージングのサービスを持っていないからだろうし、特定の企業のサービスに依存した形でOSのシステムに手を加えるような真似をしたくはないのだろう(Google的にはGoogle Buzzは存在するはずなけど、ユーザーに流行っているかという点ではfacebookやTwitterと張り合えるコンテンツとは言えないので、統合するメリットは薄いんだろうね)。
他に統合を進めていない理由はいくつか考えられるけれども、サードのアプリがそうした隙間でうまいことやっているので、OSとして統合などを進めるほどに切羽詰まっているわけではないというのもあるのかもしれない。
XperiaシリーズのTimescapeは、OSが取りこぼしているソーシャルメッセージングの機能を掬い上げようとしたという点はすごく意欲的だったけれども、肝心の出来が微妙すぎて全然役に立たない残念なことになってる。マジで意欲は評価する。(OSと統合させるとスマートフォンの売りであるOSのアップデートが絶望的になるし、かといってアプリだとものすごく深い統合は望めないし、そもそもUI的になんでこんな微妙なことになってるんだろうか的な出来なのですごいもったいない)
コミュニケーションの道具として、真の「未来の携帯電話」にスマートフォンがなるには、こうした新しいタイプのコミュニケーションサービスがOSの標準メッセージ機能としてサポートされるときだと思うんですが、いつになるのだろうかね。
とかなんとか書いておいて、iPhone5で「Twitter&facebook標準サポート!」みたいなことになったらそれはそれで面白いw
「Windows Phoneスルーするなんて、てめーはWindowsユーザー失格だァー!」みたいな反応があったので、とりあえず言い訳。
Windows Phoneは、そもそも僕が実機に触れていない & 日本市場ではまだ出ていないので、無理矢理スルーしました。Windows Phone 7にはPeople Hubにfacebook機能が統合されていたり、Twitter統合があるとかいう話があったけれども、実際にはどんな感じなんだろうか……?