アートとサイエンスのはざまで

例えばパフォーマンスエンジニアリングは定式化されたアクティビティをどれだけ回していくかのサイエンスだと思う。けれども、一般には秘伝の最適化手法を感性で駆使したアートのように思われていることが多いのはなぜなのか。「〜すると速い」みたいな真偽不明のマントラが多いからそのように見えるのか。

僕からすると、ソフトウェアの設計やリファクタリングの方がよっぽどアートだと思う。問題構造をどのように認識して、どのような形であるべきかを解いて、具体的なコードとして落とし込んで行くアクティビティであって、それは思想や哲学の叙述という行為に近しいからだ。パターン言語とかもあるけれども、ある思想体系において理論立てられた説明と用語を用いているという感覚。