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2014年やったこと(物書き業編)

MozillaのLevel 3 Committerになった

だいたい三月ぐらいに。

Mozillaにはコミッタにアクセス権限がレベル形式で設定されていて、レベルに応じてパッチをlandできるリポジトリに制限がある。Core ProductsであるFirefoxなどのリポジトリmozilla-central/inbound/fx-teamには)に投入するには、Level 3が必要。Githubに置かれてるリポジトリは、ものによって微妙に異なるけど、概ね、この規約に基づいている。

アクセスレベルが足りない場合は、パッチのレビューが終わった時点で、だれかコミット権を持っている人にlandingを頼む必要がある。が、自分からアクティブにメンターを探さないといけないわけではなくて、だいたいは該当bugにcheckin-neededフラグを立てておけば、モジュールオーナーだったりが見つけ次第landしてくれる。

自分は2012年ごろにLevel 1は取っていて、Mozillaのビルドサーバーとテストインフラを使えるようにはなっていたんだけど、(レビューをもらっても)landが自由にできないので結構苦労する時があった。複数人が現在進行形で触っている領域へのパッチなどの場合、こちらのパッチが先にレビュー完了しているのに、checking-neededに気付かれずに、他の人のパッチがlandされた結果、conflictを解消して再度やり直したり…… まあダルいよね。

というわけで、Level 3 Committerを取りました。これで自由に(もちろんr+済みの)パッチをlandできるようになりました。Level 1のときはtry-serverを使えるだけだったのでコミッタと名乗るのにちょっと抵抗があったけれども、これで胸を張ってコミッタと名乗れるようになりました。

Servo関係

色々プルリクを投げた。

一番わかりやすいあたりだと、SpiderMonkeyGCとの統合周りのデザインについてのドキュメントを書いたり、DOMまわりの細々とした変更を行ったり。主にscript関係をいじっていた感じ。結果、DOM bindingに関する知見がそれなりに増えた。

Servoのissue, pull requestは全部(流し読み含めて)目を通しているので、ほとんどのコードに何が入ってるのか大きいトピックは知っているけど、細かくコードレベルでは結構微妙。なので、2015年の抱負としては、もっと色々やっていきたい

Servoのpeerになったり、script以下のreviewer業始めたり

Githubの仕様上、issueを閉じるには権限が必要で、閉じられなくて困ってた旨をircで愚痴ってたら、peer権限もらった。モジュールオーナーというわけではないけれども、編集権限持ちです。ある種のコミッタ業(Servoの場合はpull requestをbotが自動でマージするので、コミッタ権限がそこまで重要ではないのだけれども)。

それと、主にscript以下のreviewer業も始めることになりました。とりあえずgood-first-bug級の簡単なパッチについては問題なくレビューできる感じだったり(たぶん)

余暇としてのコミッタ業

やっぱり、それなりに難しい。issueとか見忘れるとすぐに溜まる。ここらへん、もう少しなんとかうまくやれんかなというのが来年のチャレンジになりそう。

コミュニティ的な何か

Mozilla Japan様に会場を毎回お世話になった(ありがとうございます)。

Rust Language関係

Rust Samuraiをやったりした。

コミュニティ運営業は個人的にそこまで重点を置いていないのと、そろそろ言語の構文とかコンセプトじゃなくて、何ができるかとかやったほうがいい気はしているので、来年もコミュニティ業やるかのモチベーションは微妙だったり。

ブラウザエンジン先端観測会

自分の問題意識として「ド濃密な会が少ない」というのがあって、少ないならば自分でやるしかないメソッドでやった。

幸いにして好評だった模様で、次回開催について聞かれるものの、これが結構難しい… 理由は

  • 半年スパンでポンポンとエンジンが面白いことを幾つもやるわけではない
    • やっていても、とっつきやすい題材ではない。
  • speakerを探すのが大変

な辺り。前者に関しては、「わかるやつだけわかればいい」を突き進めればいいんだけど、それでも後者は難しい問題だったり。

他に面倒臭いのはマッチングなんだけど、長くなるので今回は省略する。

LL Diverに出た

縁あって、LL Diverの「帰ってきただめ自慢」のRust枠で登壇しました(資料)。

言語そのものとしては、当時はまだ1.0のリリース時期も見えなかったのと、マルチパラダイム志向でだいたいの機能を持っていたのと、常に変更し続けるスタイルなので悪いところがあってもそのうち直る可能性が非常に高いので、特にダメ自慢するところはないだろうと踏んで、主にエコシステムをダメ自慢することに。まあ、処理系が開発中でマイルストーンしか出てない言語なんで、エコシステムもへったくれもないわけですが;

その後、codegenについてはparallelに動作するようになってきたり、cargoがRust界デフォルトになってきたり、シングルスレッド性能も一部ベンチだとC++と同等を示す程度になってきましたが、相変わらずライブラリだけは少ない。ここらへんは1.0リリース後に期待したいところ。FFI bindingだけならば割と簡単にかけるので結構すぐに揃う気はする。フルRustはその後でしょうな。

2015年に向けて

通年としては

  • もう少しServo業うまくやりたい
  • 論文とかもちょくちょく読んでいきたい

短期的には

  • Rust 1.0リリース記念会は、たぶん、やります
  • ブラウザエンジン先端観測会 vol.2も、やり方変えれば目処立ちそう

みたいな、そんな感じ。